親の預金を兄弟が引き出していた!

事例・報告

親の預金を兄弟が引き出していた!

2017/08/10 事例・報告

親が死亡した後、預金通帳を見てみたら、たくさんあったはずの預金が残っていない。取引履歴を調べてみたら、長期間にわたって引き出されている。親がそのころに引き出すはずがない。そうだ、兄弟が通帳を管理していたはずだから、あいつがおろしたに違いない。

こんな事案の依頼を受けることがあります。

兄弟が、自分が通帳を預かっていたこと、自分が引き出したこと、それを自分が使ったことを認めれば、その事実を前提に遺産相続の話を進めればいいのですが、通帳は預かっていない、自分は引き出していない、引き出したが親に渡した、引き出した金は親の医療費や施設入居費に使った、と主張されることが多い。

このような場合、最終的には裁判を申し立てなければならないことになります。裁判では、証拠が必要。しかし、身内のことですから証拠が残っていることの方がむしろ少ないでしょう。

ある事件では、「疑わしいがはっきりした証拠がない」という裁判官の心証により、一定程度の金銭を兄弟が取得したことを前提に遺産分割の協議を続けるという和解が成立しました。

逆に、親の通帳を預かることになった場合、兄弟姉妹に不審を抱かれないため、収支をきちんと帳簿につけ、領収書を残し、1年に1回程度は会計報告するようにしてください。仲のよかった兄弟姉妹が、親が死亡した途端にケンカ状態になることは誰も望んでいませんから。

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